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受講後インタビュー

受講者による働き方改革への提案、
ビジネスイノベーション部の設立が大きな成果
エンタテインメント総合商社 ハピネット様

受講者による働き方改革への提案、ビジネスイノベーション部の設立が大きな成果
interview 01

受講内容

玩具やゲームの卸事業のほか、映像制作なども手掛ける総合商社株式会社ハピネット様。そのハピネット様にてDXへの最初の取り組みとして、秀玄舎の IT人材育成プログラムから 「IT基礎」「プロジェクトマネジメント」「チェンジマネジメント・チームビルディング」を20名の方が受講されました。
「IT基礎」は、IT/デジタル業界ではない方が「IT的な考え方」を習得するプログラムで20名全員が受講。「プロジェクトマネジメント」はリーダー層の方々10名、「チェンジマネジメント・チームビルディング」は、経営幹部候補層の方々10名がそれぞれ受講されました。
本インタビューでは、プログラム実施から約1年後に、リーダー層から山本様、経営幹部候補層から永岡様、プログラム運営事務局だった小川様の3人の方からお話を伺いました。

  • IT戦略、CIO / CTO
  • チェンジマネジメント、チームビルディング
  • プロジェクト
    マネジメント
  • データ
    マネジメント
  • UX
    イノベーション
  • デジタル
    マーケティング
  • IT知見、IT思考・企画
  • IT知見、IT知識(基礎)

イノベーションそのものが目的ではなく、
収益を上げるための手段としてデジタルを活用する

――はじめに永岡さんからお話をお伺いします。受講から1年ほどたちましたが、現在のお仕事に活きていることがあれば教えてください。
永岡さん(以下、永岡):この4月に情報システム室から新設されたビジネスイノベーション部に異動になりまして、全社のDXを企画推進する役割を担っています。勉強会で学んだことがまさに会社のミッションになったのですが、違う部署でやっていたことがどんどんグラデーションのように広がって、今まさに100%活かされていて、実務の助走期間だったなと今は思っていますね。
――勉強会の前半ではITやデジタルの用語を調べていただきましたが、その後実際に行動の変化はありましたか?
永岡:苦手意識がなくなったのが大きいですね。今まではアルファベット3 文字の単語が出てきても自分にはあまり関係ないと読み飛ばしていたものが、リサーチしたことで、「3文字の後ろがXだとこういうものだろうな」と何となくイメージが湧くようになりました。自分の仕事の範疇で活かせそうなものがパッと判別できるようになりましたね。
イノベーションそのものが目的ではなく、収益を上げるための手段としてデジタルを活用する
――最近のお仕事の中で、業界の動きや用語でキーになるものは何かありますか?具体的に会社から求められているものもあれば教えてください。
永岡:用語というかDXの本質の話になるのですが、デジタル性って利便性が上がる半面、ガバナンスやセキュリティの統制が取りづらくなるという側面もありますよね。利便性を上げる一方でセキュリティを担保するために、どう重点を置くかは気になりますし、講座でもそこを考えなさいと言われていたのかなと受け取っています。
イノベーションの部署ができたからといって、IT化することが目的ではなくて、求められているのは収益を上げるための手段としてデジタルを活用するですから、その順番を間違えないようにとは心がけたいですね。

研修=座学のイメージが覆された。
主体的に参加できたこととコミュニケーションの活性化が収穫

――同じく、山本さんにも講座を受講して、今の仕事に活きているものがあるかお話いただけますか?
山本さん(以下、山本):DXとまでは行かないのですが、業務フローの作成は実務に活かしています。作ること自体が目的ではないけれど、業務フローがそもそもないとか、あってもバラバラということがよくあるので、資料をもとに改善しました。
今は、昨年に引き続いてユニットの業務改革のプロジェクトの責任者と、今期新たに発足した事業推進部のリーダーを務めていますが、どちらのミッションにおいてもIT周りへのアンテナを張っておくこと、手段が目的化しないように常に気を付けて置く姿勢などに活かせていると思います。
研修=座学のイメージが覆された。主体的に参加できたこととコミュニケーションの活性化が収穫
――講座が始まった当初はどんな印象でしたか?思い描いた通りだったか、もしくは意外だったかなどありましたらお聞かせください。
永岡:研修というとどちらかというと座学で知識を説明してもらう印象だったので、講座中も講座後(次回の予習)も含めて、「教えてもらう。ではなく能動的に学びに行く」という衝撃はありましたね。他の参加者に説明して理解してもらうことも、イメージになかったので聞いていて眠くなる時間は皆無でした。ワークも残り3分でこれを作りましょう!とかあたふたバタバタしましたが、主体的に参加することになったことと、先生とはもちろんですが、他のメンバーとコミュニケーションを取る機会があったのはいい意味で印象が異なりました。
――ハピネットさんで印象深かったのは、皆さん別々のカンパニーからいらっしゃっていて、横の部署の方と「そんなことをやっているんだ!」とやり取りしていたことです。その中で特に思い出すことはありますか?
永岡:私はM&Aでグループ入りしたため、ハピネットはまだ3年目なので、誰も知らなくてあの場で初めて喋った人ばかりでした。おかげで結果的に彼らと現在案件単位で「こういうことができないだろうか」ってキャッチボールして、どう受け止められるか壁打ちを相互にできるようになったことはありがたかったですね。
――全10回のうち、これが面白かったとかこのワークは大変だったとか印象的なものはありますか?
永岡:AIについて調べた回ですね。ワードの調査って全く知らない方が教科書通りに書けるんですけどAIは今や全員知っているので、自分たちの会社にとってどういう意味があるかとかより深堀してみたことを覚えています。ちょうど今AIを使ったツールを導入しているので、当時の思考がつながっていると思います。

新しい人事システムは
社員一人ひとりの才能を活用する目的も

――色々と調べているうちにAIについて覚えたわけですね。後半のチェンジマネジメントでは斬新な社内のコミュニケーションのネットワークを提案していましたね。
永岡:同じ受講生のメンバーが働き方改革プロジェクトのリーダーなんです。私はメンバーじゃないのですが、今ではそのメンバーを巻き込んでいます。エンタメ好きで入社しているから帰属意識をもって仕事に貢献できればという想いで、人事システム作りの一環として小川とも話している最中です。
新しい人事システムは<br>社員一人ひとりの才能を活用する目的も
――小川さんも異動になっていたのですね。

小川さん(以下、小川):はい、永岡とも連携してちょうど人事システムの入れ替えをやっている途中です。人事としては社員が1,000人もいるので1,000人の才能を活用できる会社にしていきたいとタレントマネジメントシステムを導入していて、自分で趣味やプロフィールを入力するものを第1弾として案内しようと手続きしているところなんですよ。

永岡:エンタメ好きで入社したのにスタッフ部門など、直接的にエンタメが扱えない部署に配属されることもありますが、ちゃんと一人ずつ貢献できる場になりますから、社印からは歓迎されています。

――山本さんは何か印象的な言葉や場面はありましたか?
山本:ワードの調査自体もですけど、同じグループの他の皆さんの説明でとてもいい勉強になりましたね。こういう勉強の場を会社が用意してくれているのはすごくありがたいので使い倒しすべく手を挙げてよかったと思っています。 ワードで印象的だったのはアジャイル開発かな。なんでもウォーターフォールじゃなくてアジャイルにすればいいというわけではないけれど、自分がやろうとしている実務と密接なので調べがいがありました。
実際に[IT基礎]プログラムで使用された資料。様々なワードを1つの流れとして理解するためのパートを実施

実際に[IT基礎]プログラムで使用された資料。様々なワードを1つの流れとして理解するためのパートを実施

回を重ねるにつれ、画面ではなく相手に耳を向けるように。やり取りが一方通行からキャッチボールにシフト

――逆にここが大変だった、しんどかったってことはありましたか?
永岡:今思うと大変というわけではないのですが、後半のパートで自分の作ったプランをブラッシュアップしましょうってメンバーを巻き込んでいくと研修を超えて業務になっていく、別のところに飛び出すタイミングは「どうしよう?」って思いましたね。
――そこをどう乗り越えたんですか?

永岡:元も子もない言い方ですが、成功しやすいところから、ハードルの低いところから話していくに尽きましたね。研修で一緒だった人に話すとか、小川さんが人事に行ったからラッキーだなとか。でもこの進め方はどこにも通用しますね。

山本:私は後半で進捗が遅れて他の班のような報告が全然できなかった心残りがありますね。あとはワード調査の中で、周りの方の説明を聞いても難解で理解が追い付かないものや、自業務への結びつきが発想できないものもありました。当日終了後、自分で調べたりしましたが、そういう経験もこの場がなければできなかったと思います。

――逆に、楽しかった、ワクワクしたことはありましたか?

永岡:最初はみんな自分の発表をどうしようって思っているから、他のメンバーの発表時になかなか画面越しでは反応しないのですが、3,4回やっていく中でフィードバックを求められるようになってからは画面ではなく本当に相手に耳を向けるようになっていきました。一方通行の連続だったものがキャッチボールになった瞬間、心理的なハードルもぐっと下がって楽しくなりましたね。

山本:私もワークのところで、皆さんが上手に説明してくれるのを楽しく聞いていました。文章を読むよりも言葉で説明してもらう方が断然頭に入りますね。

――逆に、楽しかった、ワクワクしたことはありましたか?

ビジネスイノベーション部の設立は勉強会の大きな成果。会社全体を巻き込んだ結果でもある

――事務局の立場から参加者の様子について小川さんからお話いただけますか? このインタビューを読まれる他の会社の方のためにも、いいことも悪いことも率直にお伺いできるとありがたいです。

小川:今回20人参加したわけですが、20人も観ていると温度差は分かります。前向きに取り組んでいるのもやっつけなのも一目瞭然でした。
とはいえ、永岡の部署が設立できたのは会社全体としてプログラムの成果を前向きに捉えられたからかなと思います。社長からもこの取り組みの成果をふまえてイノベーション部署を設立することになったので、よい試みだったのかなと。このプログラムの評価結果を鑑みて、永岡さんともう1名がこの部署にいった方がいいのでは判断しました。

永岡:チームの編成とはどうあるべきかみたいな多様性の話をしたので、まさに今の部署はモデルケースみたいですね。経営戦略から来た私とカンパニーでゲームを担当していた中川と外部採用した情シスのスペシャリストと新入社員で構成されています。

必要なのはデジタルへの知識より変革意識。
純粋な「知る楽しみ」を満喫して

――これからこの講座を受けるだろう人にアドバイスがあればお願いします。

永岡:私もその一人なのですが、“デジタル”ってキーワードでメンバー選定されたんですが、実際DXにつながる講座だけど、デジタルに詳しいというよりは変革意識の人が強い人が受けるべき講座だなと思いました。デジタルリテラシーは講座で学べるけど、変革意識はやっぱ自分のうちから湧き出るものなので、デジタルに詳しくなくても変革意識が高ければ会社に持ち帰るものが多いのかなと思います。
また、新しい分野の講座を受けるスタンスとして大事なのは知らないことを知らないって恥ずかしがらないことですかね。「そんなことも知らないんですか」って雰囲気になると用語にしてもワークにしてもやる方向が変わってきてしまいますが、知らないなら知らなくてもいいよ、知らない前提で「そんなことがあるのか!」って素直に受け入れる、まっさらなところに吸収するスタンスが大事なのかなと。

山本:せっかく場が提供されているなら楽しんでやるに越したことはないですよね。
メンバーの中に一人初対面の人がいたのですが、その後も業務の話を聞いて相談したり、カンパニーが違う人とも横の広がりができたり業務全体に活かせることもありますね。もちろんメリットデメリットだけじゃない、純粋な「知る楽しさ」もあってすごく楽しみながら受講することができました。おすすめです。

――小川さんは、事務局側から運営している中で気付きや、これをやるといいんだなと感じたことはありましたか?
小川:事務局としてかけられる工数が限られていたので、もっと積極的に情報提供をするとか、一緒になって参加できればよかったなと思いますね。

――なるほど。本日はありがとうございました。

――逆に、楽しかった、ワクワクしたことはありましたか?

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